ヒプノ・セラピーとは

ヒプノセラピーは潜在意識を活用した心を扱う療法です。

リラックスした状態に入っていただき、潜在意識を優位な状態にします。そうすることで潜在意識に繋がりやすくなり、「暗示」を受け入れやすくなったり、潜在意識の中にある過去生の記憶や胎児期の記憶にアクセスしやすくなったりします。セラピストはそのお手伝いをさせていただきます。

 

催眠状態に入っても顕在意識はちゃんと働いています。顕在意識は働いているので、ご自分の判断で言いたくないことは言わなくてもいいのです。セラピストは常に、クライアントの意思を尊重し、クライアントの判断を優先しながら進めていきます。

 


退行催眠とは:

私たちの記憶や体験は「潜在意識」の中に押し込められています。問題が起きた真の原因である場所・時間まで退行して、潜在意識の中に押し込められた問題となった記憶や体験を顕在意識に浮かびあがらせ、問題に取り組むことができるようにします。

 

退行催眠には前世退行、年齢退行、胎児期退行の3種類あります。


 前世退行:

前世退行とは、問題の原因となる場所まで戻って、トラウマのエネルギーを開放し、解決します。そのためには、問題を再体験する必要があります。再体験することにより問題点を単に復活させるだけでなく、閉じ込められたエネルギーを解放することです。

前世を思い出すことで、自分の潜在意識の中に入っているものを見つけ出し、本当の根本を癒し、前世の中のいらないエネルギーを解放するのが前世療法です。

 

年齢退行:

催眠下で、今の問題にもっとも大きな影響を与えている生まれてから今までの過去の重要な体験を潜在意識の中に探していきます。

その場面での感情、感覚を再体験し、その時の状況や思い込みを開放します。必要に応じて現在の自分もその場面に入り、小さい時分と現在の自分が協力して問題の解決を図ることもできます。

 

また、その場面で小さい自分を守ったり、励ましたりして、傷ついた小さい自分(インナーチャイルド)を癒すこともできます。子ども時代までさかのぼり、過去に傷ついた出来事をヒーリングしたり、書き換えたり(見方、捉え方を変える)する方法です。

 

胎児期退行:

退行催眠で、お母さんのお腹の中にいた胎児期への記憶に戻り、子宮の中にいたときの心身の状態を感じたり、お母さんやお父さんの感情や会話を感じます。それから出産を体験し、お母さんに愛されていること守られていることを感じます。

 



「感情の浄化」(Emotional Cleaning)

ヒプノセラピーというとつい前世療法を思い浮かべますが、ヒプノセラピーは前世だけではなく、私たちがお母さんのお腹の中にいるとき、お母さんのお腹から出てきたとき、またはその後の成長過程において私たちが忘れてしまっているけれども、現在の私たちの行動や考え方などに影響を及ぼしている潜在意識の中に閉じ込められた怒りや悲しみ、辛い体験などを再び体験することにより、ネガティブなエネルギーを開放していくこともあります。

お腹の中にいるときや生まれてから両親が発する何気ない言葉や、十分にお母さんに面倒を見てもらえなかったり、両親がいつも喧嘩ばかりしていて喧嘩のときに発する言葉は、私たちが成人してからも大きな影響を残してしまいます。

 

それは、コンプレックスや痛みなどの身体症状、慢性的な鬱状態、または暴力的になったりなど行動に現れたりします。しかし、そのような抑圧された感情を表面化させ、感情を言葉や行動で表現することで、ネガティブなエネルギーを開放することができるのです。

その結果、本来の自分に気づき、自信を取り戻し、人によっては隠れていた才能が開花することもあるようです。